2025年3月に発売されたRX9000シリーズにより、AMD Radeonの人気が非常に高まっている。今まではNVIDIA GeForce一強とも言える状況だったが、ここにきてAMDが食い込んできた。
そこでこの記事では、RX9070XT搭載ゲーミングPCをケース重視で紹介し、おまけとしてゲーム性能のベンチマークまで行う。
RX9070XTに興味があり、NVIDIAから乗り換えようと考えている人は必見だ。
RX9070XT搭載のおすすめBTOゲーミングPCを紹介
RX9070XT搭載のおすすめBTOゲーミングPCを、特徴ごとに分けて紹介する。
各BTOショップにはそれぞれ特徴があり、自分の特徴に合ったBTOショップを選ぶことで、損をしないゲーミングPC選びができるのだ。
価格を最重要視したい人におすすめ
フロンティアのRX9070XT搭載ゲーミングPC
構成 | |
---|---|
外観 | ![]() |
CPU | Ryzen7 9800X3D |
グラボ | RX9070XT |
メモリ | 32GB(16GB×2) DDR5-5600 |
SSD | 2TB |
価格(税込) | 279,800円 |
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フロンティアは常にセールを開催していて、いつでもゲーミングPCをお得に手に入れることができるBTOショップだ。
最高峰のゲーム性能を誇るRyzen7 9800X3Dを搭載していて、8コアなのでクリエイティブ用途でも活躍できる。
ゲーム、クリエイティブ問わず様々な用途に高度に対応できるモデルだ。
マウスコンピューターのRTX5070搭載ゲーミングPC
構成 | |
---|---|
外観 | ![]() |
CPU | Ryzen7 7800X3D |
グラボ | RX9070XT |
メモリ | 16GB(8GB×2) DDR5-5200 |
SSD | 1TB |
価格(税込) | 289,700円 |
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マウスコンピューターはBTOショップの中で最高クラスの知名度を誇り、特にNEXTGEARシリーズはデザイン性と価格の両方で優れている。
1世代前とはいえ、トップクラスのゲーム性能を誇るRyzen7 7800X3Dを搭載している。
価格とゲーム性能、デザイン性に優れたモデルだ。
品質を最重要視したい人におすすめ
パーツ | AMD標準構成 | Intel標準構成1 | Intel標準構成2 |
---|---|---|---|
外観 | ![]() | ![]() | ![]() |
CPU(変更可) | Ryzen7 9700X | Core Ultra7 265K | Core i7-14700K |
グラボ(要変更) | RX9070XT | RX9070XT | RX9070XT |
メモリ | 32GB(16GB×2) DDR5-5600 | 32GB(16GB×2) DDR5-5600 | 16GB(8GB×2) DDR5-4800 |
SSD | 1TB M.2 SSD | 1TB M.2 SSD | 1TB M.2 SSD |
価格(税込) | 373,340円 | 375,660円 | 350,320円 |
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サイコムは最も品質に力を入れているBTOショップの1つと言えるほどに、高品質なパーツのみを採用している。
例えば、最強メーカーと言われるNoctuaの空冷クーラーを標準構成の時点で搭載していたり、グラボや電源のメーカーを選べたりする。
サイコムであれば、誰でも簡単に高品質なゲーミングPCを手に入れることができるのだ。
カスタマイズ性を最重要視したい人におすすめ
パーツ(全て変更可能) | AMD構成 | Intel構成 |
---|---|---|
外観 | ![]() | ![]() |
CPU | Ryzen7 9800X3D | Core Ultra7 265KF |
グラボ | RX9070XT | RX9070XT |
メモリ | 32GB(16GB×2) DDR5-5600 | 32GB(16GB×2) DDR5-6400 |
SSD | 1TB | 1TB |
価格(税込) | 395,780円 | 359,480円 |
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※基本的には、週替りセール対象モデルから選定
SEVENはカスタマイズ性に優れたBTOショップであり、ケースやCPUを含む全てのパーツを幅広い選択肢から変更できる。
価格重視の構成にするのも良し、デザイン性重視の構成にするのも良し、自分好みのゲーミングPCに仕上げることができるのだ。
RX9070XTのゲーム性能をベンチマーク
RX9070XTのWQHD・4Kゲーミング性能を見ていこう。フルHDに関してはRX9070XTだと余裕であり、計測する意味がないため、省いている。
なお、記載されているフレームレートは目安であり、保証するものではない。
RX9070XTのWQHDゲーミング性能
RX9070XTのWQHDゲーミング性能を、競合のRTX5070、RTX5070Tiと比較する。どちらもWQHDで性能を発揮できるグラボだ。
- 平均
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
- 6
- 7

CPUはRyzen7 5800X3D、メモリは32GB、画質は最高設定での測定。




CPUボトルネックが起きていることに注意。



RX9070XTは、RTX5070を明確に超えていて、RTX5070Tiと同等クラスのWQHDゲーミング性能だ。
ただし、ゲームによってRTX5070Tiとの優劣が変わる。10%ほどの差を付けたり付けられたりしているため、「このゲームのパフォーマンスだけは譲れない」というゲームがある場合は、要確認だ。
RX9070XTの4Kゲーミング性能
WQHDの時とは違い、RTX5070を比較対象から外し、代わりにRTX5080を入れた。RTX5070との性能差はWQHDで十分に見れたし、そもそもRTX5070はWQHD向けグラボだからだ。
- 平均
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
- 6
- 7

CPUはRyzen7 5800X3D、メモリは32GB、画質は最高設定での測定。




CPUボトルネックが起きていることに注意。



RX9070XTの4Kゲーミング性能は、RTX5070Tiにやや劣る程度と評価したい。平均ではほぼ同じだが、ゲーム別に見ると負けが目立つからだ。
RTX5080と比べると、さすがに明確に負けている。NVIDIAのハイエンド帯に当たる性能が欲しいなら、NVIDIAを選ぶしかない。
RX9070XTの価格とコストパフォーマンス
- 価格
- WQHDコスパ
- 4Kコスパ



RX9070XTの価格はあり得ないほどに安い。ゲーム性能ではRTX5070Tiと同程度だったが、価格ではRTX5070と同程度だ。
コスパでは当然RTX5070、RTX5070Ti、RTX5080すべてに明確に買っている。ここまでコスパに差があると、性能で明確に差別化できているRTX5080はともかく、RTX5070やRTX5070Tiを選ぶ意味を感じられないほどだ。
RX9070XTの消費電力とワットパフォーマンス
- 消費(WQHD)
- ワッパ(WQHD)
- 消費(4K)
- ワッパ(4K)




RX9070XTの消費電力はかなり多く、4KにおいてRTX5080より多い。つまりワットパフォーマンスではNVIDIA製グラボに劣る。
まとめ:RX9070XTは競合NVIDIAを打ち破るほどの魅力
この記事では、RX9070XT搭載のBTOゲーミングPCを紹介し、おまけとしてRX9070XTのゲーム性能やコスパなどを解説した。
- RX9070XTのWQHD・4Kゲーミング性能は、RTX5070Tiと同等クラス
- RX9070XTの価格はRTX5070と同等クラスなので、非常にコスパが良い
- RX9070XTの弱点は消費電力の多さ
RX9070XTは、競合NVIDIAのやらかしという外的要因もあるとはいえ、人気が爆発している。初週の売り上げが先代のRX7000シリーズの10倍とのことだ。
高い性能でありながら安いという、NVIDIAとは大違いの特徴を持つことがAMDブームを巻き起こしている。