「100万円でゲーミングPCを組む」というような動画などを観て、100万円のゲーミングPCに興味が沸く人も多い。100万円という数字はキリが良いし、大人なら出せない額ではないというのも大きい。
この記事では、100万円の最強BTOゲーミングPCを紹介し、魅力や注意点を解説している。
100万円のBTOゲーミングPCに興味があり、どんな構成なのかを知りたい人は必見だ。
100万円の最強BTOゲーミングPCを紹介
BTO | 特徴 |
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SEVEN(公式サイト) | 幅広いカスタマイズ幅が売りのBTO。 奇抜なデザインのケースも扱う。 |
サイコム(公式サイト) | 高い品質が売りのBTO。 |
皆が知っているような大手BTOは安さを重視しているため、100万円のゲーミングPCは扱っていないことが多い。100万円のゲーミングPCを扱っているBTOはかなり少数だ。
特に最近は流通面の影響で価格が落ち着いてきたので、100万円のゲーミングPCは数少なくなった。
SEVENで選べる100万円の最強ゲーミングPC
SEVENはカスタマイズ性が売りのBTOだ。1つ1つのパーツを広い選択肢から選ぶことができる。パーツには画像と説明が記載されていて、カスタマイズしやすいことも評価できる。
選べるケースのバリエーションも豊富だ。NZXTなどのパーツメーカーのケースを選べることは当然として、無難なデザインから奇抜なデザインまで幅広く揃えている。
内部のパーツだけでなくケースに関しても幅広い層に刺さるという独自性があるBTOだ。
›SEVENの評判や独自の特徴、採用ケース&ゲーミングPC一覧を紹介
ちなみに100万円という観点で言うと、100万円以上のモデルは非常に少なくなった。2025年6月の下旬頃に、ほとんどのモデルで値下げが行われたからだ。
ASUS ROG Hyperion GR701 White採用PC

仕様 | |
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大きさ (幅×高さ×奥行き) | 268mm×639mm×659mm |
前面インターフェイス | USB Type-C ×2 USB3.2 Gen1 ×4 Audio ×1 |
ドライブベイ | 3.5/2.5インチ共用ベイ ×2 2.5インチベイ ×5 |
搭載可能ファン | 上面:120mm×3 or 140mm ×3 前面:120mm×3 or 140mm ×3 背面:120mm×1 or 140mm×1 |
ASUS ROG Hyperion GR701 Whiteが標準構成になっているモデルの一例を紹介する。CPUやグラボを含め、全パーツをカスタマイズできる。
公式サイト | CPU | グラボ | メモリ | SSD | 価格(税込) |
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公式サイト | U9 285K | RTX5090 | 128GB | 2TB+2TB | 1,062,380円 |
公式サイト | R9 9950X3D | RTX5090 | 64GB | 2TB+4TB | 1,055,780円 |
Cooler Master MasterFrame 600 Black/Silver採用PC
- 黒
- 白


仕様 | |
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大きさ (幅×高さ×奥行き) | 261mm×544mm×531mm |
前面インターフェイス | USB3.2 Type-C ×1 USB3.2 Gen1 Type-A ×2 ヘッドセット ×1 |
ドライブベイ | 2.5/3.5インチ共用 ×2 2.5インチ ×3 |
搭載可能ファン | 上面:120mm×3 or 140mm×2 or 180mm×2 or 200mm×1 前面:120mm×3 or 140mm×3 or 180mm×2 or 200mm×2 背面:120mm×1 側面:120mm×3 or 140mm×3 |
Cooler Master MasterFrame 600 Black/Silverが標準構成になっているモデルの一例を紹介。CPUやグラボを含め、全パーツをカスタマイズできる。
公式サイト | CPU | グラボ | メモリ | SSD | 価格(税込) |
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公式サイト | U9 285K | RTX5090 | 128GB | 2TB+2TB | 912,780円 |
Cooler Master HAF 700 EVO (特別仕様)採用PC
- 通常
- 特別


仕様 | |
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大きさ (幅×高さ×奥行き) | 291mm×626mm×666mm |
前面インターフェイス | USB3.2 Gen2 Type-C ×1 USB3.2 Gen1 ×4 マイク ×1 ヘッドホン ×1 |
ドライブベイ | 2.5/3.5インチ共用 ×12 |
搭載可能ファン | 上面:200mm×2 or 140mm×3 or 120mm×6 前面:200mm×2 or 140mm×3 背面:120mm×2 側面:140mm×3 or 120mm×4 底面:120/140mm×3 |
Cooler Master HAF 700 EVO (特別仕様)が標準構成になっているモデルの一例を紹介。CPUやグラボを含め、全パーツをカスタマイズできる。
公式サイト | CPU | グラボ | メモリ | SSD | 価格(税込) |
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公式サイト | R9 9950X3D | RTX5090 | 64GB | 2TB+2TB | 954,580円 |
Cooler Master COSMOS C700M採用PC

仕様 | |
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大きさ (幅×高さ×奥行き) | 306mm×651mm×650mm |
前面インターフェイス | USB3.1 Type-C ×1 USB3.0 Type-A ×4 マイク ×1 ヘッドホン ×1 |
ドライブベイ | 5.25インチ ×1 2.5/3.5インチ共用 ×4 |
搭載可能ファン | 上面:140/120mm×3 前面:140/120mm×3 背面:140/120mm×1 底面:140/120mm×2 |
Cooler Master COSMOS C700Mが標準構成になっているモデルの一例を紹介。CPUやグラボを含め、全パーツをカスタマイズできる。
公式サイト | CPU | グラボ | メモリ | SSD | 価格(税込) |
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公式サイト | U9 285 | RTX5090 | 64GB | 2TB+2TB | 923,780円 |
Lian Li O11D EVO RGB Black (特別仕様)採用PC

仕様 | |
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大きさ (幅×高さ×奥行き) | 290mm×471mm×478mm |
前面インターフェイス | USB Type-C ×1 USB3.0 ×2 オーディオ ×1 |
ドライブベイ | 3.5インチ ×2 2.5インチ ×2 |
搭載可能ファン | 上面:120mm×3 or 140mm×3 背面:120mm×1 側面:120mm×3 or 140mm ×3 底面:120mm×3 or 140mm ×3 |
Lian Li O11D EVO RGB Black (特別仕様)が標準構成になっているモデルの一例を紹介。CPUやグラボを含め、全パーツをカスタマイズできる。
公式サイト | CPU | グラボ | メモリ | SSD | 価格(税込) |
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公式サイト | U9 285K | RTX5090 | 128GB | 2TB+2TB | 985,380円 |
公式サイト | R9 9950X3D | RTX5090 | 64GB | 2TB+2TB | 912,780円 |
サイコムで選べる100万円の最強ゲーミングPC
サイコムは品質が売りのBTOだ。標準構成の時点でFractal DesignのケースやNoctuaのクーラーなど、冷却性や静音性に優れたパーツを搭載している。もちろん、カスタマイズ候補のパーツも有名メーカーだらけだ。
カスタマイズ幅は良い意味で狭いため、誰でも簡単に高品質な構成に仕上げられる。高品質なゲーミングPCを求めている人は必見のBTOだ。
›サイコムの評判や独自の特徴、採用ケース&ゲーミングPC一覧を紹介
G-Master Spearシリーズ
- 1
- 2
- 3



- 1
- 2
- 3
仕様 | |
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大きさ (幅×高さ×奥行き) | 220mm×493mm×506mm |
インターフェイス(上面) | マイク、ヘッドホン USB3.0 Type-A ×2 USB3.1 Type-C ×1 |
拡張ベイ (※構成によって変動) | 5インチベイ ×2 3.5/2.5インチシャドウベイ×6(共用) 2.5インチシャドウベイ×2 |
仕様 | |
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大きさ (幅×高さ×奥行き) | 215mm×469mm×447mm |
インターフェイス(上面) | マイク入力×1 ヘッドホン出力×1 USB3.0 Type-A ×2 USB3.1 Type-C ×1 |
拡張ベイ (※構成によって変動) | 3.5/2.5インチシャドウベイ×2(共用) 2.5インチシャドウベイ×2 |
仕様 | |
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大きさ (幅×高さ×奥行き) | 240mm×475mm×547mm |
インターフェイス(上面) | マイク、ヘッドホン USB2.0 ×2 USB3.0 ×2 USB3.1 Gen2 Type-C ×1 |
拡張ベイ (※構成によって変動) | 5インチベイ ×1 3.5/2.5インチシャドウベイ×3(共用) 2.5インチシャドウベイ×2 |
G-Master Spearは、サイコムの標準的な高品質シリーズだ。標準構成からグラボやCPUを変更することで、100万円の最強ゲーミングPCにできる。
パーツ(変更可) | AMD標準構成 | Intel標準構成1 | Intel標準構成2 | Intel標準構成3 |
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CPU | Ryzen7 9700X | Core Ultra7 265K | Core i7-14700K | Core i7-14700 |
グラボ | RTX5060Ti 16GB | RTX5060Ti 16GB | RTX5060Ti 16GB | RTX5060Ti 16GB |
メモリ | 32GB(16GB×2) DDR5-5600 | 32GB(16GB×2) DDR5-5600 | 16GB(8GB×2) DDR5-4800 | 16GB(8GB×2) DDR4-3200 |
SSD | 1TB M.2 SSD | 1TB M.2 SSD | 1TB M.2 SSD | 1TB M.2 SSD |
価格(税込) | 313,820円 | 319,140円 | 299,850円 | 280,840円 |
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100万円の最強BTOゲーミングPCの魅力
最強性能が手に入る
100万円のゲーミングPCは、Ryzen9×RTX5090、Core Ultra9×RTX5090というような最強の組み合わせであることが多い。
64GB以上のメモリや、2TB+2TBといったSSDなど、CPUとグラボ以外のパーツも大容量であり、性能面に関して隙は無い。
この先故障するまで、最新のゲームを4K画質で快適に楽しめたり、高度なクリエイティブ作業を快適に行えたりする可能性が非常に高い。
›RTX5090搭載のBTOゲーミングPC紹介&ゲーム性能のベンチマーク
圧倒的な所有感
実は性能面だけで100万円になることはあまりない。Ryzen9 9950X3D×RTX5090のような最上位の組み合わせでも、一般的なBTOでは70万円ほどで手に入れることが可能だ。
ゲーミングPCが100万円になるのは、性能だけでなくデザイン面や品質面も重視しているからだ。大きくて単なる箱に留まらないデザインのハイエンドケース、デザイン性に優れたグラボをはじめとするパーツなど、優れた冷却性を発揮する冷却パーツなど、お金をかけられるパーツはいくらでもある。
すべてのパーツを極限までこだわった100万円のゲーミングPCは、他の誰も持っていない自分だけのデバイスという印象を強く感じることができ、所有欲を圧倒的に満たすことができる。
100万円の最強BTOゲーミングPCを購入する際の注意点
いつまでも最強性能ではない
現時点で最強のゲーミングPCを購入しても、1~2年後には最強の座から降ろされてしまう。
性能の肝の1つであるCPUは、1~2年ほどで最新世代が発売され、最強が更新される。AMD Ryzenであれば2年ほど、Intel Coreであれば1年ほどだ。
もう1つの性能の肝であるグラボは、2~3年で最新世代が発売される。特に最近のNVIDIA GeForceのハイエンドモデル(90番台)は、世代ごとの性能の伸びが凄まじく、旧世代から大幅に進化する傾向にある。
とはいえ、現時点で最強を選んでおけば、故障するまでの間に性能面で不満を感じる可能性はかなり低い。最新世代が出ると最強ではなくなってしまうが、最強クラスの地位は揺るがないだろう。
最新のRTX5090や、1世代前のRTX4090は非常に高性能であることが分かる。
AMDもIntelも、最新世代のCPUは、シングル・マルチ性能共に前世代を超えている。
自己満足でしかない
100万円のゲーミングPCは、ほぼ自己満足でしかないことには注意したい。
最強の性能がなくてもゲームをプレイすることは可能だし、こだわりのパーツを採用しなくてもPCは正しく動作する。わざわざ高額なPCケースを選んだり、メモリスロットをすべて埋めたいという理由だけで32GB×4のメモリを選択したりすることは、言葉を選ばずに言えば、無駄な行為だ。
逆に言えば、自己満足のためなら大金を支払っても良いのであれば、100万円のゲーミングPCは非常に良い買い物になるだろう。SNSで「100万円のゲーミングPC」と言って画像を上げればインパクトが強いし、承認欲求や所有欲を満たしたい人にはおすすめだ。
100万円の最強BTOゲーミングPCに関するよくある質問と回答
100万円のゲーミングPCはどのBTOで手に入る?
この記事で紹介したように、SEVENやマウスコンピューターで販売されている。
100万円のゲーミングPCは性能だけでなく、デザインや品質にもこだわり尽くした高級品であり、ほとんどのBTOではそこまでの高級品は取り扱っていない。
100万円のゲーミングPCで何ができる?
基本的には、PCでできることは何でもできると考えて良い。4Kでのゲームはもちろん、タイトルによっては8Kも可能だ。
というより、100万円のゲーミングPCでできないことは、現状どうやってもできないと考えて良い。
100万円のゲーミングPCは必要なの?
ほとんどの人にとっては必要ない。性能を使い切ることができず、持て余してしまう。
そもそも最強性能が欲しいだけなら、70万円ほどもあれば手に入る。30万円の差分は、デザインや品質にどこまでこだわるかだ。
性能面でもこだわりという面でも、100万円のゲーミングPCはほとんどの人にとって不要だ。
まとめ:100万円の最強BTOゲーミングPCを手に入れよう
この記事では、100万円の最強BTOゲーミングPCを紹介した。
BTO | 特徴 |
---|---|
SEVEN(公式サイト) | 幅広いカスタマイズ幅が売りのBTO。 奇抜なデザインのケースも扱う。 |
サイコム(公式サイト) | 高い品質が売りのBTO。 |
100万円のBTOゲーミングPCは、性能だけでなくデザインや信頼性にもこだわった究極のゲーミングPCであり、自己満足の域でしかないという注意点もある。
とはいえ、ゲーミングPCには自己満足が大事になるという側面もある。冷静に考えた上で、100万円のBTOゲーミングPCを検討すれば、承認欲求や所有欲を満たせる良い買い物になる。