ゲーミングPCを購入するにあたり、ユーザーが悩むのがCPUのメーカー選びだ。
CPUを製造しているメーカーはAMDとIntelの2企業であり、それぞれに多くの称賛と批判がある。多くのサイトの結論は「自分の用途に合わせて選ぼう」であり、イマイチ参考にならない。
そこでこの記事では、AMDのRyzenとIntelのCoreはどちらがいいのかを、「自分の用途に合わせて選ぼう」以外の視点から解説する。
結論から言えば、今はRyzenがおすすめだ。なぜIntelよりRyzenを選ぶべきなのだろうか。
総合性能はRyzenもIntelも同じ
ユーザーが最も気になるであろう性能に関しては、RyzenもIntelもさほど違いがない。それぞれに得意不得意があり、どちらかが全てにおいて勝っているということはあり得ないのだ。
仮にどちらかが明らかに優れているのであれば、Ryzen派とIntel派に分かれることなく、ユーザーが悩むこともないだろう。
加えて、多少性能が優れているからといって、体感できるほどの性能差はないことが多い。動画のエンコード速度が3秒はやいとしても、「3秒はやくなった!」と気付ける人はいないはずだ。
性能面だけで言うなら、RyzenかIntelかより、どのグレードのCPUを選ぶかのほうがはるかに重要となる。
直近の信頼性によってIntelが没落。Ryzenが優勢に
性能差がほとんどないのであれば、どちらを選んでもさほど問題ないのでは、と思う人が大半だろう。しかしそれは、信頼性に差がないことが前提だ。
数年前であれば、老舗で定番のIntelを選んでおけば良く、Ryzenは玄人向けだと思われていた。しかし現在では状況が大きく異なる。Intelの信頼性は地に落ち、相対的にRyzenの評価が上がっているのだ。
Intelの何がそれほどまでに問題なのだろうか。
CPU破壊問題
Intelの信頼性が地に落ちた最大の原因が、CPU破壊問題だ。今まで蓄積されてきた細かい不満が、ここで爆発した。
2022年発売のIntel13世代、2023年発売のIntel14世代のCPUに、致命的な欠陥が見つかったのだ。簡単に言えば、Intelの設計ミスによってCPUが頑張りすぎてしまい、負荷に耐えられず自壊してしまうという欠陥だ。
今までIntel派だった人もRyzenに乗り換えてしまうほどの大事件であり、このあたりから一部のBTOではIntelの扱いが悪くなり、Ryzenが主流となった。
現在は、不具合を解消する修正パッチを導入することにより、これ以上の自壊を防ぐことができる。
しかし、失った信頼を取り戻すには至らないのは言うまでもない。
世代間の性能差がない問題
Intelの信頼はここ数年で徐々に下がってきた。2021年の12世代から2023年の14世代まで、性能がほとんど変わっていないからだ。特に13世代と14世代はほぼ同性能であり、発売する意味を感じられない。
以下は13世代と14世代の性能差だ。(14◯◯◯Kが14世代、13◯◯◯Kが13世代)
世代間にほぼ差がなく、買い替える意味が全くないことが分かる。進化していることと言えば、Eコアという弱小コアの数を盛ってマルチスコアを高くしていることくらいだ。
ここ数年で、新製品が発売されるたびにユーザーを失望させてきたのが、Intelの信頼度を下げるのに大きく貢献したことに間違いない。
最新CPUの出来が微妙で売れていない
Intelは従来のCore iシリーズを辞め、新たにCore Ultraシリーズを展開した。しかしこのCore Ultraシリーズが恐ろしいほどに売れていない。
あまりにも売れ行きが悪いため、発売当初から価格が2~3万円ほど下がっている。皮肉なことに、Intelへの不信感を無視すれば、コスパの良いCPUになった。
売れない原因の1つとして、「Core Ultraはゲーム性能が高い」という触れ込みだったにもかかわらず、実際は正反対だったことが挙げられる。蓋を開けてみれば、1世代前に当たるCore iシリーズの14世代よりゲーム性能が明らかに低かったのだ。
擁護しておくと、クリエイティブ性能に関しては高い。Intelがなぜゲーム性能を押し出したのかが分からない。
Ryzenのいいところ、魅力的な点を紹介
ここまで見てきたように、Intelが勝手に自滅しただけであり、Ryzenの評価が上がったのは相対的な要因が大きい。
とはいえ、今までIntelの知名度に隠れていただけで、そもそもRyzen自体が優れたCPUだ。
アップグレードしやすい
- 数年間に渡って同じプラットフォームを継続
- CPUだけの交換で済む場合がある
- 2年程度でプラットフォームが更新される
- CPU以外にマザーボードなどを交換する必要がある
Ryzenは1つのプラットフォームを長期間採用する傾向にあるため、CPUのアップグレードがスムーズに行える可能性が高い。
実はCPUを取り替える時、マザーボードやメモリも一緒に取り替える必要があるのが一般的だ。CPUの世代ごとに、対応しているパーツが違うからだ。特にIntelはパーツの規格をコロコロ変える。
しかしRyzenなら、CPUの世代を跨いでも同じパーツを用いることができる場合が多い。例えば、Ryzen7000シリーズから9000シリーズへの乗り換えは、CPU交換だけで行える。
もちろん、プラットフォームが切り替わるタイミングもあるため、必ず継続できるわけではない。しかし、そもそもCPUの世代の切り替わりが遅いことも相まって、同じプラットフォームの継続期間が長く、パーツを使い回せる可能性が高いというのがRyzenの特徴だ。
BTOで選べる性能(価格)の幅が広い
- 最新世代は上位モデルとして扱われる
- 旧世代の一部は下位モデルとして存続する
- 旧世代と新世代とで価格がほぼ変わらない
- 最新世代のみが扱われる
Ryzenは古い世代のCPUを見捨てず、廉価版として継続させることが多い。
例えば2020年に発売されたRyzen5000シリーズは、2022年にRyzen7 5700Xという新製品が出て、2025年現在でも扱われている廉価版CPUとなっている。最新CPUと比べると性能は劣るものの、価格を重視したPCを組みたい人にとっては力強い味方となる。
以下はマウスコンピューターで扱われているRyzen搭載PCの一例だ。
| 構成1 | 構成2 | 構成3 | 構成4 | 構成5 | |
|---|---|---|---|---|---|
| CPU | Ryzen7 5700X | Ryzen7 7700 | Ryzen7 9700X | Ryzen7 7800X3D | Ryzen7 9800X3D |
| グラボ | RX9070XT | RX9070XT | RX9070XT | RX9070XT | RX9070XT |
| 価格(税込) | 244,800円 | 259,800円 | 279,800円 | 289,800円 | 309,800円 |
同じRyzen7で比較しても、最大で6万円以上の差がある。自分の予算や求める性能に合わせたPC選びが可能だ。
トップクラスのゲーム性能を誇るX3Dシリーズの存在
Ryzenには、Ryzen7 9800X3Dのような、X3Dシリーズが存在する。X3Dシリーズは、ゲームにおいて絶大な威力を発揮し、高いフレームレートを実現できる。
以下は、IntelのCore i9-14900Kと比較した表だ。
| Ryzen7 9800X3D | Core i9-14900K | |
|---|---|---|
| Cyberpunk2077 | 141fps | 120fps |
| Hogwarts Legacy | 68fps | 59fps |
| Red Dead Redemption 2 | 213fps | 164fps |
Ryzen7 9800X3DはCore i9-14900Kに対して、10~20%程の性能差をつけている。この差は1~2世代分に相当する。
X3Dシリーズには3D V-Cacheという、CPU付属のメモリが大量に搭載されている。この3D V-Cacheにより、ゲームのグラフィックデータを大量に保存でき、フレームレートを高く保てるのだ。
ゲームによっては3D V-Cacheが意味をなさない場合もあるが、総合的に見ればX3Dシリーズはトップクラスのゲーム性能を誇ると言って良い。Intelにはない大きな特徴だ。
Steamデータで見るRyzenとIntelのシェア
| Steamデータ | 2023年8月 | 2024年8月 | 2025年8月 |
|---|---|---|---|
| AMD Ryzen | 33.43% | 33.26% | 40.16% |
| Intel | 66.52% | 66.69% | 59.76% |
Steamでは、利用者がどんなデバイスを利用しているのかのデータを見ることができる。Steamは最大のゲームプラットフォームであり、全世界のゲーマーが利用している。ゲーマーが選ぶCPUとして参考になるはずだ。
表を見れば分かるように、2025年に明らかにRyzenがシェアを伸ばしている。未だにIntelが過半数を占めているが、Ryzenが追い抜くのも時間の問題かもしれない。
このようにデータで見ても、ゲーマー全体としてRyzenの方に傾いている傾向が見られる。
BTOでもRyzenが主流になりつつある
Intelが没落し、Ryzenがシェアを伸ばしている現状があってか、Ryzenを推しているBTOが増えつつある。BTOは売れるものを推すことを考えると、IntelよりRyzenの方が人気があると考えざるを得ない。
各BTOが発表している売れ筋トップ5を見ても、Ryzenが3つ以上ランクインしていることが多い。
例1:フロンティア
フロンティアではセールが毎週開催されているが、セール対象の18モデルの内、15以上はRyzenが搭載されていることが多い。
廉価モデルはRyzen7 5700Xを搭載し、他はRyzen7 7800X3DやRyzen7 9800X3Dを搭載している。一部モデルではRyzen9 9950X3D搭載だ。
例2:ツクモ
ツクモでは、ゲーミングPC一覧表に変化が起きている。
今までは、Intelモデルの表の下にRyzenモデルの表が掲載されていた。しかし現在では、Ryzenモデルの表の下にIntelモデルの表が掲載されていて、掲載順が逆転している。
例3:マウスコンピューター
マウスコンピューターでは以前から、NEXTGEARシリーズという、Ryzen搭載のシリーズが売り出されている。
さらに2025年10月7日現在、Intelモデルは売れ残っている。PCケースの一新によって、旧ケース採用モデルは在庫処分のような形になっているのだが、ミニタワーモデルにおいてIntelだけが売れ残っているのだ。
フルタワーにおいてはRyzenが売れ残っているのだが、こちらはRadeon7900XTXという、今選ぶには微妙なグラボが搭載されているので、擁護できる部分はある。
おすすめのRyzen CPUを紹介
現状ではRyzenを選ぶべきということで、おすすめのRyzen CPUを紹介する。
- 安さのRyzen7 5700X
- コスパのRyzen7 7700
- 安定のRyzen7 9700X
- ゲームのRyzen7 9800X3D
- 万能のRyzen9 9950X3D
安さのRyzen7 5700X
| Cinebench R23 シングル | Cinebench R23 マルチ | 価格(税込) | |
|---|---|---|---|
| Ryzen7 5700X | 1522 | 14211 | 22,978円 |
| Ryzen7 7700 | 1932 | 19540 | 40,280円 |
| Ryzen7 9700X | 2247 | 20824 | 47,978円 |
| Ryzen7 9800X3D | 2242 | 22911 | 72,545円 |
| Ryzen9 9950X3D | 2253 | 42623 | 109,970円 |
価格は、2025年10月7日時点の、価格.comにおける最安値
- 安い
- 現代のCPUとして最低限の性能は確保
- 最新CPUと比較すると性能で大きく劣る
- 型落ち感が強い
Ryzen7 5700Xは2022年発売(性能的には2020年相当)でありながら、未だにBTOでも扱われているCPUだ。現代のCPUとして最低限の性能を持つため、低価格帯の選択肢として非常に優れている。
ただしやはり型落ちではあるため、最新と比べると性能不足感が否めない。自作界隈では、「今選ぶ意味はない」と言われることも多い。
とはいえ、最新の激重ゲームをする気はなく、限られた予算でPCを選びたいのであれば、Ryzen7 5700Xは良い選択肢になる。
Ryzen7 5700X搭載のゲーミングPCを求めているなら、フロンティアがおすすめだ。フロンティアは常にセールを開催していて、Ryzen7 5700X搭載PCがお得な価格で販売されている。
›フロンティアの評判や独自の特徴、採用ケース&ゲーミングPC一覧を紹介
コスパのRyzen7 7700
| Cinebench R23 シングル | Cinebench R23 マルチ | 価格(税込) | |
|---|---|---|---|
| Ryzen7 5700X | 1522 | 14211 | 22,978円 |
| Ryzen7 7700 | 1932 | 19540 | 40,280円 |
| Ryzen7 9700X | 2247 | 20824 | 47,978円 |
| Ryzen7 9800X3D | 2242 | 22911 | 72,545円 |
| Ryzen9 9950X3D | 2253 | 42623 | 109,970円 |
価格は、2025年10月7日時点の、価格.comにおける最安値
- PC全体として安い
- 最新CPUに近い性能
- 最新CPUと比較すると性能で劣る
- BTOでの取り扱いは少ない
Ryzen7 7700は2023年のCPUであり、1世代前とはいえまだまだ現役だ。Ryzen7 5700Xと比べると性能で大きく勝っていて、Ryzen7 9700Xに近い性能を誇る。
BTOでは、Ryzen7 7700搭載のPCはコスパ重視の構成であることが多く、構成全体として見たときに、最新CPUのPCより数万円レベルで安くなる。ただしRyzen7 7700を既に扱っていないBTOもある。
最新CPUと比べると性能で多少劣るだけであり、コスパに優れている優秀なCPUだ。
Ryzen7 7700搭載のゲーミングPCを求めているなら、マウスコンピューターがおすすめだ。マウスコンピューターのNEXTGEARシリーズはコスパ重視な上に、PCケースが非常に独特でかっこいい。
›マウスコンピューターの評判や独自の特徴、採用ケース&ゲーミングPC一覧を紹介
安定のRyzen7 9700X
| Cinebench R23 シングル | Cinebench R23 マルチ | 価格(税込) | |
|---|---|---|---|
| Ryzen7 5700X | 1522 | 14211 | 22,978円 |
| Ryzen7 7700 | 1932 | 19540 | 40,280円 |
| Ryzen7 9700X | 2247 | 20824 | 47,978円 |
| Ryzen7 9800X3D | 2242 | 22911 | 72,545円 |
| Ryzen9 9950X3D | 2253 | 42623 | 109,970円 |
価格は、2025年10月7日時点の、価格.comにおける最安値
- 最新世代のRyzen CPU
- 必要十分な性能
- 特になし
Ryzen7 9700Xは全てにおいてバランスの取れたCPUだ。価格、性能、消費電力の面で非常に優れていて、よくわからないならこれを選んでおけば問題ない。
ゲームや配信など、ほぼ全ての用途で合格点を出してくれる優秀過ぎるCPUなので、迷うならRyzen7 9700Xで決まりだ。
Ryzen7 9700X搭載のゲーミングPCを求めているなら、マウスコンピューターがおすすめだ。マウスコンピューターのNEXTGEARシリーズはコスパ重視な上に、PCケースが非常に独特でかっこいい。
›マウスコンピューターの評判や独自の特徴、採用ケース&ゲーミングPC一覧を紹介
パーツや見た目にこだわりたいなら、SEVENがおすすめだ。一般的なBTOと違い、SEVENは数多くのパーツやケースから好きなものを選べ、自分だけのこだわりPCを手に入れられる。
›SEVENの評判や独自の特徴、採用ケース&ゲーミングPC一覧を紹介
ゲームのRyzen7 9800X3D
| Cinebench R23 シングル | Cinebench R23 マルチ | 価格(税込) | |
|---|---|---|---|
| Ryzen7 5700X | 1522 | 14211 | 22,978円 |
| Ryzen7 7700 | 1932 | 19540 | 40,280円 |
| Ryzen7 9700X | 2247 | 20824 | 47,978円 |
| Ryzen7 9800X3D | 2242 | 22911 | 72,545円 |
| Ryzen9 9950X3D | 2253 | 42623 | 109,970円 |
価格は、2025年10月7日時点の、価格.comにおける最安値
- 最強クラスのゲーム性能
- ゲーム以外の性能も必要十分
- 高額
Ryzen7 9800X3Dはトップクラスのゲーム性能を誇るCPUだ。フルHD(やWQHD)でプレイし、ゲーム性能に強いこだわりがあるならこれ一択と言える。
前世代のRyzen7 7800X3Dは、ゲーム性能以外(マルチ性能)がやや低いという欠点があった。しかしRyzen7 9800X3Dではその欠点が解消され、ゲームでもクリエイティブでも高い性能を発揮できる。
唯一の欠点としては、価格が高いことだ。BTOでRyzen7 9700X搭載PCと比べると、3万円程も高額になる。
+3万円してでもゲーム性能にこだわりたいゲーマーだけにRyzen7 9800X3Dをおすすめする。
Ryzen7 9800X3D搭載のゲーミングPCを求めているなら、フロンティアがおすすめだ。フロンティアは常にセールを開催していて、Ryzen7 9800X3D搭載PCがお得な価格で販売されている。
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万能のRyzen9 9950X3D
| Cinebench R23 シングル | Cinebench R23 マルチ | 価格(税込) | |
|---|---|---|---|
| Ryzen7 5700X | 1522 | 14211 | 22,978円 |
| Ryzen7 7700 | 1932 | 19540 | 40,280円 |
| Ryzen7 9700X | 2247 | 20824 | 47,978円 |
| Ryzen7 9800X3D | 2242 | 22911 | 72,545円 |
| Ryzen9 9950X3D | 2253 | 42623 | 109,970円 |
価格は、2025年10月7日時点の、価格.comにおける最安値
- 最強クラスのゲーム性能
- 最強クラスのクリエイティブ性能
- ほとんどの人には全く必要ない
トップクラスのゲーム性能を誇るX3Dシリーズにして、16コアによるトップクラスのクリエイティブ性能を誇るRyzen9 9950X3Dは、まさに万能CPUだ。
ただしほとんどの人にとっては宝の持ち腐れとなる。X3Dシリーズを選ぶほどにゲーム性能にこだわりがあり、16コアも使うほどに高度なクリエイティブ作業をする人はほぼいない。ゲームでは8コアあれば十分だ。
ヘビーゲーマーかつ高度なクリエイターだけにRyzen9 9950X3Dをおすすめする。
Ryzen9 9950X3D搭載のゲーミングPCを求めているならSEVENがおすすめだ。一般的なBTOと違い、SEVENは数多くのパーツやケースから好きなものを選べ、自分だけのこだわりPCを手に入れられる。Ryzen9 9950X3Dを選ぶような人にピッタリだ。
›SEVENの評判や独自の特徴、採用ケース&ゲーミングPC一覧を紹介
Ryzenが絶対的に安心なわけではないが…
PC事情に少し詳しい人であれば、「Ryzenも燃えた事件あったじゃん」と思うだろう。確かにRyzen7 9800X3Dの焼損報告はいくつか上がっている。
しかし、報告のほとんどがASRock製のマザーボードを使用していることから、Ryzen側というよりASRock側に問題があると考えられる。
ASRock製以外のマザーボードに関しては、ユーザーの取り付けミスや誤った使用方法が原因だとされていて、こちらに関してもRyzenに非はなさそうだ。
これから先、Ryzenに問題が起きないという保証はできないが、直近で信頼性が地に落ちたIntelよりはRyzenを選んだほうが安心だろう。
まとめ:安定のRyzenを選ぼう
この記事では、主に信頼性の観点から、IntelよりRyzenを選ぶべきだということを解説した。
- 総合的な性能では、RyzenもIntelも同じ。特定の用途を重視したいなら、その用途のベンチマークを見れば良い
- Intelはここ数年の様々な要因から、ユーザーからの信頼が地に落ちている
- Intelの影に隠れていただけで、Ryzen自体が優れたCPU
- ゲーミングPCユーザーがRyzenを選びはじめた
- Ryzenには選ぶ価値のあるCPUがたくさんあるが、Ryzen7 9700Xが万人向けでおすすめ
Ryzenは間違いなく優れたCPUだが、それ以上にIntelのダメな部分が大きすぎる。本当は筆者も「どっちを選んでも問題ないよ」と言いたいのだが、直近のIntelが酷いため、Ryzenをおすすめする。
›【ゲーミングPC】CPUの選び方完全ガイド!PC初心者でも分かるように解説
