ゲーミングPCの購入を検討する際、設置場所などの理由からゲーミングノートを選ぼうとする人はそれなりに多い。
しかし当サイトでは、ゲーミングノートは全くおすすめしていない。
この記事では、ゲーミングデスクトップとノートの違いを紹介し、なぜノートよりデスクトップをおすすめするのかを解説する。
この記事を読めば、ゲーミングノートを購入して後悔するという経験をしなくて済むようになるため、ぜひ最後まで見ていってほしい。
ゲーミングデスクトップとノートのメリット・デメリットを比較
| デスクトップ | ノート | |
|---|---|---|
| 性能 | 高い | デスクトップより劣る |
| 寿命・冷却性 | 長い・高い | デスクトップより劣る |
| 拡張性 | 高い | 低い |
| 選択肢 | 広い | 狭い |
| 周辺機器 | 別途お金がかかる 自由に選べる | キーボードやモニター代がかからない 別途取り付けも可能だが、ノートの意味がなくなる |
| 大きさ・持ち運び | 大きく、持ち運びは現実的ではない | 軽めのモデルが多く、持ち運びが可能 |
デスクトップはノートより高性能
- グラボそのものが高性能
- パフォーマンスが常に一定
- グラボそのものの性能が控えめ
- バッテリー駆動時はパフォーマンスが下がる
デスクトップ用グラボはノート用グラボより高性能
Laptopと書いてあるのが、ゲーミングノートに搭載されるグラボだ。
グレードの高いグラボほど、デスクトップ用とノート用との性能差が大きい。グレードの高いグラボは発熱量が多く、ノートPCの冷却力では冷やしきれないため、性能を落とすしかないのだ。
グラボだけでなくCPUも、デスクトップ用のほうが高性能だ。
ノートはバッテリー駆動時にパフォーマンスが下がる
ゲーミングノートの最大のメリットは、持ち運びをできることだ。しかしゲーミングノートをバッテリー駆動させてゲームをするとパフォーマンスが下がり、快適なゲームプレイができなくなる。
しかもゲーミングノートは通常のノートPCと比べて消費電力が多い。バッテリー駆動でゲームをする場合、2時間程度しかもたないことすらある。
さらにゲーミングノートでゲームをすると、ファンが高速回転してとんでもないほどの騒音をまき散らすことがあるのだ。モデルによるが50dbを超え、エアコンの室外機~洗濯機の中間ほどの音が出ることもある。
持ち運ぶためのゲーミングノートなのに、持ち運ぶとゲームが快適にできなかったり、騒音で迷惑をかけてしまったりするという矛盾を抱えている。
デスクトップはノートより長寿命
- 熱がこもりにくく、パーツが損傷しにくい
- 1パーツが壊れても、そのパーツを取り替えれば解決
- 熱がこもりやすく、パーツが損傷しやすい
- 1パーツが壊れると、PCごと買い替える必要がある
デスクトップには熱がこもりにくい
ゲーミングデスクトップは、PC内部の空間が広いだけでなく、大型の強力な冷却パーツを多数搭載できるため、熱を逃がしやすい。
一方でゲーミングノートは、PC内部の空間が狭いだけでなく、搭載できる冷却パーツも限定的なため、熱がPC内部にとどまりやすい。
熱はパーツの弱点なので、ゲーミングノートの寿命は短く、使い方や運にもよるが、1年で故障することも珍しくないのだ。
1パーツの故障がノート全体の故障になる
あくまでイメージとしてだが、ゲーミングデスクトップはそれぞれのパーツが独立していて、ゲーミングノートはすべてのパーツが一体化している。
つまりゲーミングノートはどれか1つのパーツが故障すると、ノートそのものを買い替える必要がある。特に薄型のゲーミングノートほど1つの換装が難しく、故障した際のダメージが大きい。
ゲーミングデスクトップであれば、故障したパーツのみを取り換えれば良いため、費用を抑えられるのだ。
ゲーミングデスクトップは拡張性が高い
- パーツの換装が可能
- 購入後に性能を変えることができる
- パーツの換装は不可能
- 購入時の性能のまま寿命まで使う
拡張性とは、パーツの増設や換装の自由度のことだ。
ゲーミングデスクトップはPC内部が広く、様々なパーツを自分で取り付けることができる。グラボの性能不足を感じても取り換えることで性能アップできるし、SSDの容量が足りないなら増設すれば良い。パーツが故障したなら、故障したパーツだけを取り換えれば解決だ。
一方でゲーミングノートはPC内部が狭く、自分でPC内部を触るのが難しい。特にCPUとグラボは、マザーボードに直付けされているため、取り換えることができない。
ゲーミングデスクトップは選択肢が広い
- どのBTOでも多くのモデルがある
- 選べる性能(価格)の種類が多い
- 全く扱っていないBTOもある
- 選べる性能(価格)の種類が少ない
ゲーミングデスクトップは2つの意味で選択肢が広い。自分に合ったゲーミングPC選びをしやすいという点で、ゲーミングデスクトップが優れている。
ゲーミングデスクトップはどのBTOショップでも扱われている
ゲーミングPCを購入する際はBTOショップを利用することが多いが、BTOショップではデスクトップを中心に取り扱っている。中にはノートを一切取り扱っていないショップもある。
デスクトップであればどのBTOショップでも扱っているため、「安くしたい」「ケースにこだわりたい」「パーツのメーカーまで指定したい」という要望に合わせたショップ選びが可能だ。
一方でゲーミングノートは扱っていないBTOショップもあるため、自分の要望に合わないショップを利用するしかない可能性がある。
ゲーミングデスクトップはグラボの種類が多い
グラフィックボードはデスクトップ用とノート用とで分けられているが、デスクトップ用のほうが種類が多い。
例えばフルHD向けデスクトップ用グラボには、RTX4060とRTX4060Tiの2種類がある。RTX4060TiはRTX4060より高性能であり、余裕のあるフルHD性能を有している。一方でノート用グラボにはRTX4060Laptopしかない。
自分の求める性能と予算によって細かく選ぶことができるのは、ゲーミングデスクトップだ。
ゲーミングデスクトップは周辺機器代がかかるが、自由に選べる
- 自由に周辺機器を選べる
- 価格の調節が可能だが、ノートより安くはならない
- 一部の周辺機器は実質固定
- 総合的にはデスクトップより安い
デスクトップなら自由に周辺機器を選べる
ゲーミングデスクトップ単体では何もできない。最低でもモニター・キーボード・マウスの購入が必須だ。
一方でゲーミングノートであれば、ゲームのためにマウスは購入するとしても、モニターとキーボードは購入する必要がない。
しかしゲーム体験は周辺機器に左右されることがある。実際、プロゲーマーが愛用している周辺機器などもあり、eスポーツ系のゲームをやりこみたいなら、周辺機器選びが重要だ。
ゲーミングノートの場合も、モニターとキーボードを別途購入して接続もできるが、それだと何のためにノートを選ぶのかが分からなくなってしまう。
総合的な金額はノートの方が安いことが多い
PC本体だけの価格だと、ゲーミングデスクトップの方がノートより安い傾向にある。
しかし周辺機器まで合わせると、ゲーミングノートの方が安いと思って良い。
1000円くらいの中華製周辺機器なら話は変わるが、定番の周辺機器を選ぶならゲーミングデスクトップは高くなるのだ。
ゲーミングノートは軽く、持ち運びが可能
- 持ち運びや移動が大変
- デバイスの量や必要なスペースが多い
- 持ち運びや移動が楽
- ただしゲーミングノートは持ち運びに適していない
デスクトップは持ち運びやスペースの確保が大変
ゲーミングデスクトップは軽くて10kgほど、重いものだと20kg以上なので、持ち運びは現実的ではない。デスクトップ本体だけでなく、モニターなどの周辺機器も持ち運ぶ必要があるためなおさらだ。
一方でゲーミングノートは2kg前後の製品が多く、持ち運びに適している。周辺機器もマウスだけなので、荷物にならない。
さらにゲーミングデスクトップは、室外機を一回り小さくしたくらいの大きさなので、スペース的な問題もあるのだ。
現実的にはノートを持ち運ばない
ゲーミングノートの最大のメリットは、小さくて持ち運びができることだ。
しかし、ゲーミングノートの持ち運びにはいくつかの問題点がある。
高性能なモデルでは電源ケーブルの重さが1kgほどもあったり、ゲームや高負荷な作業をすると冷却ファンが騒音を発したり、そもそも数十万円もするようなゲーミングノートをあちこちに持ち運んだりするのか、という問題だ。
快適なゲーム環境を実現する「ゲーミング」と、持ち運べる「ノート」がかみ合っていない。「どこでもゲームができるゲーミングノート」のはずが、家でゲームをプレイするだけの、デスクトップの下位互換になってしまいがちなのだ。
世間の主流はゲーミングデスクトップ
BTOショップによってはノートの取り扱いがないことからも分かるように、ゲーミングPCにおいてはデスクトップが主流だ。
以下の円グラフは、Steam(2025年3月)におけるユーザーの使用グラフィックボード(トップ10)のデータをもとに、デスクトップとノートの使用割合を示した表だ。
約8割のユーザーがゲーミングデスクトップを使用している。約2割のノートの内訳はRTX4060LaptopとRTX3060Laptopであり、エントリークラスのグラボだ。
SteamはPCゲーマーなら誰もが利用するレベルのプラットフォームであり、データの信頼性は高い。データの収集に協力するかどうかは任意だが、大きな偏りがあるとは考えにくいだろう。
Steamのデータを見るに、ゲーミングPCではデスクトップのほうが主流と言って良い。
ゲーミングノートがおすすめの人
いない。
よほど家が狭い人以外、ゲーミングノートはおすすめしない。個人的には、選ぶ理由がないと思っている。
ゲーミングノートは、持ち運べるというメリットに意味がなく、省スペースであることしかメリットがないからだ。最近だと省スペースの小型ゲーミングデスクトップもあるため、ノートの利点が余計になくなっている。
ゲーミングデスクトップがおすすめの人
よほど家が狭い人以外には、ゲーミングデスクトップをおすすめする。
持ち運びとスペースの2つ以外ではゲーミングノートに勝っているし、スペースに関しては、小型のデスクトップを選ぶことでクリアできる。
予算的にも、寿命まで含めるとゲーミングデスクトップの方が安上がりにある可能性が高い。
万人にゲーミングデスクトップをおすすめしたい。
まとめ:ゲーミングPCはノートではなくデスクトップをおすすめする
この記事では、ゲーミングデスクトップとゲーミングノートそれぞれのメリット・デメリットを比較し、ゲーミングデスクトップをおすすめすると解説した。
ゲーミングノートには、コンパクトで持ち運べるというくらいのメリットしかないにもかかわらず、そのメリットすらも現実的には役に立たない。
一方でゲーミングデスクトップのメリットは多く、選ばない理由がないレベルだ。ぜひゲーミングデスクトップでゲーム環境を構築してほしい。




