2025年3月に発売されたRX9000シリーズにより、AMD Radeonの人気が非常に高まっている。今まではNVIDIA GeForce一強とも言える状況だったが、ここにきてAMDが食い込んできた。
そこでこの記事では、RX9070XT搭載ゲーミングPCをケース重視で紹介し、おまけとしてゲーム性能のベンチマークまで行う。
RX9070XTに興味があり、NVIDIAから乗り換えようと考えている人は必見だ。
RX9070XT搭載のBTOゲーミングPCを紹介
RX9070XT搭載のBTOゲーミングPCを、ケースに着目して紹介する。NZXTやFractal Designといったメーカー製のケースを選べるBTOに絞っている。
SEVENのRX9070XT搭載ゲーミングPC
SEVENはカスタマイズ幅が売りのBTOであり、特にケースデザインに特徴がある。無難なデザインから奇抜なデザインまで豊富に取り揃えていて、PC玄人でも満足できるはずだ。
›【ケース一覧付き】SEVENの評判は?メリット・デメリットを徹底解説
be quiet! SILENT BASE 802 Black採用PC

仕様 | |
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大きさ (幅×高さ×奥行き) | 281mm×553mm×539mm |
前面インターフェイス | USB3.2 Gen2 Type-C ×1 USB3.2 Gen1 ×2 ヘッドセット ×1 |
ドライブベイ | 3.5インチシャドウ ×3 2.5インチ ×7 |
搭載可能ファン | 上面:120mm×3 or 140mm×3 前面:120mm×1 or 140mm×1 |
be quiet! SILENT BASE 802 Blackが標準構成になっているモデルの一例を紹介。
公式サイト | CPU | グラボ | メモリ | SSD | 価格(税込) |
---|---|---|---|---|---|
公式サイト | R9 9950X | RX9070XT | 64GB | 2TB | 494,780円 |
NZXT H9 Elite White採用PC

仕様 | |
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大きさ (幅×高さ×奥行き) | 290mm×495mm×466mm |
前面インターフェイス | USB3.2 Gen2 Type-C ×1 USB3.2 Gen1 Type-A ×2 ヘッドセット ×1 |
ドライブベイ | 3.5インチ ×2 2.5インチ ×4+2 |
搭載可能ファン | 上面:120mm×3 or 140mm ×2 背面:120mm ×1 側面:120mm ×3 底面:120mm ×3 or 140mm ×2 |
NZXT H9 Elite Whiteが基本構成になっているモデルの一例を紹介する。
公式サイト | CPU | グラボ | メモリ | SSD | 価格(税込) |
---|---|---|---|---|---|
公式サイト | R9 9950X | RX9070XT | 64GB | 2TB | 511,280円 |
ArkのRX9070XT搭載ゲーミングPC
ArkもSEVENと同じくカスタマイズ幅が売りのBTOだ。人気の高い無難なデザインのケースが多く、多くの人の受けが良い。
›【ケース一覧付き】ark(アーク)の評判は?メリット・デメリットを解説
Antec P20C ARGB採用PC

仕様 | |
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大きさ (幅×高さ×奥行き) | 220mm×490mm×469mm |
前面インターフェイス | USB3.2 Gen2 Type-C ×1 USB3.0 ×2 Audio ×1 |
ドライブベイ | 3.5/2.5インチ共用シャドウベイ ×2 2.5インチシャドウベイ ×2 |
搭載可能ファン | 上面:120mm×3 or 140mm ×2 前面:140mm ×3 or 120mm×3 背面:120mm×1 |
Antec P20C ARGBが標準構成になっているモデルの一例を紹介。
公式サイト | CPU | グラボ | メモリ | SSD | 価格(税込) |
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公式サイト | R7 9800X3D | RX9070XT | 32GB | 2TB | 399,800円 |
Corsair FRAME 4000D RS ARGB Black/White採用PC
- 黒
- 白


仕様 | |
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大きさ (幅×高さ×奥行き) | 239mm×486mm×490mm |
前面インターフェイス | USB Type-A ×1 USB Type-C ×1 Audio ×1 |
ドライブベイ | 3.5インチベイ ×2 or 2.5インチベイ ×4 |
搭載可能ファン | 上面:120mm×3 or 140mm ×2 前面:120mm×3 or 200/140mm×2 背面:140/120mm×1 側面:140mm×2 or 120mm×3 |
Corsair FRAME 4000D RS ARGB Black/Whiteが標準構成になっているモデルの一例を紹介する。
公式サイト | CPU | グラボ | メモリ | SSD | 価格(税込) |
---|---|---|---|---|---|
公式サイト | R7 9700X | RX9070XT | 32GB | 2TB | 345,800円 |
Fractal Design Torrent Compact White/Black採用PC
- 白
- 黒


仕様 | |
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大きさ (幅×高さ×奥行き) | 222mm×467mm×450mm |
前面インターフェイス | マイク ×1 ヘッドホン ×1 USB3.1 Gen2 Type-C ×1 USB3.0 ×2 |
ドライブベイ | 2.5インチ ×3 3.5/2.5インチ共用 ×1 |
搭載可能ファン | 前面:180/140mm×2 or 120mm ×3 背面:120mm ×1 底面:140mm ×2 or 120mm ×3 |
Fractal Design Torrent Compact White/Blackが標準構成になっているモデルの一例を紹介する。
Fractal Design North Chalk White/Black採用PC
- 白
- 黒


仕様 | |
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大きさ (幅×高さ×奥行き) | 215mm×469mm×447mm |
前面インターフェイス | マイク ×1 ヘッドホン ×1 USB3.1 Gen2 Type-C ×1 USB3.0 ×2 |
ドライブベイ | 2.5インチ ×2 3.5/2.5インチ共用 ×2 |
搭載可能ファン | 上面:140/120mm ×2 前面:140mm×2 or 120mm ×3 背面:120mm ×1 側面:140/120mm ×2 |
Fractal Design North Chalk White/Blackが標準構成になっているモデルの一例を紹介する。
Lian Li A3-mATX (WD) Black/White採用PC
- 黒
- 白
- 黒木
- 白木




仕様 | |
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大きさ (幅×高さ×奥行き) | 194mm×321.5mm×443mm |
前面インターフェイス | USB3.1 Type-C ×1 USB3.0 ×2 マイク ×1 ヘッドホン ×1 |
ドライブベイ | 2.5/3.5インチ共用 ×1 2.5インチ ×2 |
搭載可能ファン | 上面:120mm×3 or 140mm×2 背面:120mm×1 側面:120mm×3 or 140mm ×2 底面:120mm×3 |
Lian Li A3-mATX (WD) Black/Whiteが標準構成になっているモデルの一例を紹介。
公式サイト | CPU | グラボ | メモリ | SSD | 価格(税込) |
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公式サイト | R7 9700X | RX9070XT | 32GB | 2TB | 365,800円 |
NZXT H5 Flow RGB(2024) White/Black採用PC
- 白
- 黒


仕様 | |
---|---|
大きさ (幅×高さ×奥行き) | 225mm×465mm×430mm |
前面インターフェイス | USB3.2 Gen2 Type-C ×1 USB3.2 Gen1 Type-A ×2 ヘッドセット ×1 |
ドライブベイ | 3.5インチ ×1 2.5インチ ×1+1 |
搭載可能ファン | 上面:120mm×2 or 140mm ×2 前面:120mm ×3 or 140mm ×2 背面:120mm ×1 底面:120mm ×2 |
NZXT H5 Flow RGB(2024) White/Blackが基本構成になっているモデルの一例を紹介する。
公式サイト | CPU | グラボ | メモリ | SSD | 価格(税込) |
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公式サイト | R7 9700X | RX9070XT | 32GB | 2TB | 395,800円 |
Thermaltake The Tower 300 Black/Snow/Turquoise/Racing Green/Matcha Green/Bubble Pink/Limestone/Gravel Sand採用PC
- 黒
- 白
- 水
- 緑
- 黄緑
- 桃
- 灰
- 茶








仕様 | |
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大きさ (幅×高さ×奥行き) | 342mm×551mm×281mm |
前面インターフェイス | USB3.2 Gen2 Type-C ×1 USB3.0 ×2 マイク ×1 ヘッドホン ×1 |
ドライブベイ | 2.5/3.5インチ共用 ×3 |
搭載可能ファン | 上面:120/140mm×2 背面:120/140mm×1 側面:120/140mm×3 |
Thermaltake The Tower 300 Black/Snow/Turquoise/Racing Green/Matcha Green/Bubble Pink/Limestone/Gravel Sandが標準構成になっているモデルの一例を紹介する。
RX9070XTのゲーム性能をベンチマーク
RX9070XTのWQHD・4Kゲーミング性能を見ていこう。フルHDに関してはRX9070XTだと余裕であり、計測する意味がないため、省いている。
RX9070XTのWQHDゲーミング性能
RX9070XTのWQHDゲーミング性能を、競合のRTX5070、RTX5070Tiと比較する。どちらもWQHDで性能を発揮できるグラボだ。
- 平均
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
- 6
- 7

CPUはRyzen7 5800X3D、メモリは32GB、画質は最高設定での測定。




CPUボトルネックが起きていることに注意。



RX9070XTは、RTX5070を明確に超えていて、RTX5070Tiと同等クラスのWQHDゲーミング性能だ。
ただし、ゲームによってRTX5070Tiとの優劣が変わる。10%ほどの差を付けたり付けられたりしているため、「このゲームのパフォーマンスだけは譲れない」というゲームがある場合は、要確認だ。
RX9070XTの4Kゲーミング性能
WQHDの時とは違い、RTX5070を比較対象から外し、代わりにRTX5080を入れた。RTX5070との性能差はWQHDで十分に見れたし、そもそもRTX5070はWQHD向けグラボだからだ。
- 平均
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
- 6
- 7

CPUはRyzen7 5800X3D、メモリは32GB、画質は最高設定での測定。




CPUボトルネックが起きていることに注意。



RX9070XTの4Kゲーミング性能は、RTX5070Tiにやや劣る程度と評価したい。平均ではほぼ同じだが、ゲーム別に見ると負けが目立つからだ。
RTX5080と比べると、さすがに明確に負けている。NVIDIAのハイエンド帯に当たる性能が欲しいなら、NVIDIAを選ぶしかない。
RX9070XTの価格とコスパ
- 価格
- WQHDコスパ
- 4Kコスパ



RX9070XTの価格はあり得ないほどに安い。ゲーム性能ではRTX5070Tiと同程度だったが、価格ではRTX5070と同程度だ。
コスパでは当然RTX5070、RTX5070Ti、RTX5080すべてに明確に買っている。ここまでコスパに差があると、性能で明確に差別化できているRTX5080はともかく、RTX5070やRTX5070Tiを選ぶ意味を感じられないほどだ。
RX9070XTの消費電力とワットパフォーマンス
- 消費(WQHD)
- ワッパ(WQHD)
- 消費(4K)
- ワッパ(4K)




RX9070XTの消費電力はかなり多く、4KにおいてRTX5080より多い。つまりワットパフォーマンスではNVIDIA製グラボに劣る。
まとめ:RX9070XTは競合NVIDIAを打ち破るほどの魅力
この記事では、RX9070XT搭載のBTOゲーミングPCを紹介し、おまけとしてRX9070XTのゲーム性能やコスパなどを解説した。
- RX9070XTのWQHD・4Kゲーミング性能は、RTX5070Tiと同等クラス
- RX9070XTの価格はRTX5070と同等クラスなので、非常にコスパが良い
- RX9070XTの弱点は消費電力の多さ
RX9070XTは、競合NVIDIAのやらかしという外的要因もあるとはいえ、人気が爆発している。初週の売り上げが先代のRX7000シリーズの10倍とのことだ。
高い性能でありながら安いという、NVIDIAとは大違いの特徴を持つことがAMDブームを巻き起こしている。